銀姫翠の物語

趣味で書いている小説です。定期的な更新は出来ないかもしれませんが、お読み頂ければ光栄です。評価やアドバイスも頂けると嬉しいです。 ではでは、銀姫翠の物語をお楽しみ下さい。

1000Hit記念! (を紅蓮さんより頂戴しました!!)

紅蓮さんより、1000Hit記念の小説を頂きました!
お忙しい中書いていただき、本当にありがとうございます。
私の勝手な都合で、転載させていただくのが遅れましたこと、お詫び申し上げます。
そして・・・。
応援していただいているKreuzzug本編の連載がしょっちゅう停滞することにもお詫び申し上げますTT



銀姫翠の物語 1000HIT記念作品!
舞台・・・時期はバルレイの研究所より一年後の世界、歴積国『ファブーレ』が舞台になります。
※この作品の人物は本編とは設定が同じなだけで、一切かかわりを持ちません。
「良いですか?先輩、集中してやるんですよ?」
「お、おう・・・」
 俺の名前は有沢慶一、何所にでもいるただの高校生・・・のはずだったんだがな、あの場面に出くわしてから、俺の日常は激変した。
 (詳しくはシロガネさんの所の本編、クロイツツークをお読みください。)
「頑張って下さい!」
 彼女の名前はリーリエ・ヴァイス・フォン・ラインクロイツ。俺の後輩でドイツカトリック所属の魔術師だ、魔術師っていっても信じられないよな、何か家系の問題だとか宗教だとか。
「よしっ!」
 色々事情があって、俺も魔術師になれるように特訓中、今は小石を浮かせてできるだけ精密に動かす訓練だ。
「ふんっ!」
 ふわふわ、庭にあった小石が徐々に空中に上がっていく。
「先輩、そこでできるだけ、ゆっくりと小石を移動させてください」
「こ、こうか?」
 意識を集中させて小石に動け動け!と念じる。すると小石はふるふると震えながら数ミリずつ空中を移動し始めた。
「せ、先輩。ゆっくりって言ってもそれはちょっと・・・」
「そ、そうか・・・?」
 もう少しスピードを上げて・・・ってうわっ!?バシュッ!小石が空気を切り裂くような音をたてて加速すると、家の壁に向かって突撃し、見事な風穴を開けた。
「ん〜、力加減が上手くできてないようですね・・・でも大丈夫です、先輩ならできますよ!あ、石とって来ますね」
 リーリエは苦笑いすると(俺にはそう見えてしまう)、家の中へ小石を取りに言ってしまった。うう・・・こんなつもりじゃなかったんだけどな・・・。
「魔術・・・か、魔法とは別の不思議な力だな・・・。」
 門の方から聞こえる謎の声に驚き、ついお決まりの言葉が口から零れてしまう。
「だ、誰だ!?」
 声の主は庭の壁に寄りかかっている一人の男だった。全身を黒いレインコートで包み、その口元は不気味に笑っていた。
「いやぁ、失礼。ちょっと興味を引く事をやってたもんだからさ」
「だから!お前は誰なんだよ!?」
 正確には何者なのか、もしかしてリーリエの言っていた魔術師?だとしたらヤバイんじゃ無いのか!?
「いや、それは無い。俺は魔術が使えないからな・・・さてと」
 ヒュッ!黒いレインコートの男は、残像だけ残して俺の目の前から一瞬にして消えた。
「何所行った・・・?あぐっ!」
 ドツッ!後頭部に痛みが走ると同時に、世界が反転し目の前が真っ暗になった。
「せ、先輩!?」
 バンッ!家の扉が勢い良く開き、中からリーリエが飛び出してくる、手には短剣が握られており、髪は金色目は真紅に染まっていた。
「あ・・・あれ・・・?」
 だがそこに居たはずの有沢は姿を消していた、何事も無かったかのように庭は静まり返る。
「まさか・・・連れ去られ・・・!?でも魔力は感じないし・・・」

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 とことことこ・・・・。誰かが近づいてくる、リーリエだろうか?・・・なんだ?妙に頭が痛い・・・。
 すっ・・・ちゃぷちゃぷ。ぴとっ。俺の額から生暖かい布のような物が取り除かれ、変わりにひんやりと気持ちの良い布が額に当たる。誰かが・・・看病してくれているのか?
「ん・・・」
「・・・!」
 とっとっとっと・・・。さっきよりも早足で誰かが去っていく。ゆっくり目を開いて俺はふらつく体を起こすと、額から湿ったタオルが布団の上に落下した。落下したタオルを手に取ってみると、既に若干冷気が取り払われていた。
「ここは・・・?」
 見慣れない部屋に見慣れないベッド、ベッドの横に置いてある小さな桶にはタオルが2,3枚掛けてあり、中は水でいっぱいになっていた。
「痛つつつ・・・」
 ズキン、ズキンと一定のリズムで後頭部に痛みが走る、そのせいか頭がボーっとする。
「ったく、セリアのヤツ病人が起きたらすぐ逃げやがった・・・」
 聞き覚えの無い声、その声の主は部屋の端っこで壁にもたれ、腕を組んで俺の眺めていた。髪の毛は随分とクセのある赤色の髪、澄み切った黒い瞳は、全てを吸い込んでしまいそうな感じだ。
「だいぶ顔色もよくなったな・・・ちょっと失礼」
 ぴとっ、と赤髪の青年の手が俺の額に当たる。そういえば・・・赤髪って外国人・・・?ここらにそんな人居たっけ?
「ん〜37,6℃ってとこか・・・まだ熱があるな・・・」
「熱・・・?風邪かな?」
 風邪でもひいたのかな?おかげで体がだるいわけだ・・・。でも風邪で後頭部が痛くなることは無かったんだがなぁ・・・寝すぎだろうか?
「いや、風邪じゃない。恐らくお前は何者かの手によって(まぁ、こんな事ができるのは多分一人しか居ないけど)、異世界からこの世界に運ばれたんだ。多分その熱はその反動だろ」
「・・・あ〜、大体解かった・・・と思う」
 正直言ってしまうと全く理解できていないのだけど・・・でもだんだん思い出してきた。アイツだ、あの黒いレインコート、アイツが何かしたに違いない。
「まぁ、元の世界に帰れるまでココに居ろよ。おっと、そう言えば自己紹介がまだだったな、俺はレオンお前は?」
「俺は有沢、有沢慶一。宜しく。・・・そう言えばレオンは何で俺が異界から来た、何で解かったんだ?」
「それは・・・俺もこの世界の者じゃないからな、一目見れば解かる。周りと雰囲気が違う・・・って、まぁそれ以前に街中に人が転がってたら、おかしいと思うだろ?」
 俺・・・街中に転がってたのか?なんてこった!ただの変人じゃん、俺。
「まぁ、それはそれとして。慶一、お前これからどうする?訳ありで元の世界に帰る方法を知ってるんだけど、少々時間がかかるんだ」
「少々って、どれくらい?」
「数ヶ月」
「まじ?」
「まじ」
 まじかよ!?数ヶ月も家空けてたら・・・それより聖戦真っ最中だってのに、リーリエ大丈夫かな?
「あっ!そーいえばレオン仕事とかしてないの!?」
「これから仕事だ、元気になったら手伝ってくれよ、それまで寝てていいからさ」
「ああ、サンキューな」

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 2,3ヶ月が過ぎた頃、俺は何時ものようにレオンに『狩り』に連れて行かれ、人間に危害を加える魔物を退治していた。最初の頃は幾ら魔物だからって、生きている者に刃を向けるのは気が引けた、でも最近は慣れてきてしまった、人は生物を殺すのさえも慣れてしまうのだろうか?だからあのフランス人の魔術師のようなヤツが出来上がって・・・こんな事考えんのよそう、レオン曰く「あいつ等生き物じゃないし」らしいし。
「なぁレオン」
「ん〜?」
「俺、あとどれくらいで帰れんの?」
「数ヶ月っつったろ?もしかしたら明日かもしれんし、6ヶ月後かもしれん」
 アバウトー!超アバウト!なんつー適当な答えだ。
「あ・・・そう」
「さっ、早く帰んぞ」


「ただいま!あ〜腹減った!」
「ただいま」
 いつもどおりの帰宅、いつもどおりのセリフ。いつの間にかこっちの生活にも慣れ、最初は新鮮だった事も今では『いつもどおり』になってしまう。でも全てがいつもどおりじゃ無い、今でも新鮮なことはたくさんある。
「お・・・おかえりなさい・・・」
 その一つがこの子、セリア。どうやらこっちに来たばっかりの頃看病してくれていたのがこの子だったらしい、最初は姿さえも見せてくれなかったのに、今は少しずつ少しずつ話し掛けてきてくれる。
「えっと・・・その・・・有沢・・・さん?」
「ん?なに?セリア」
 セリアは棚から救急箱を取り出すと、俺の傷だらけの腕に包帯を巻いてくれた。さっきから右腕が痛いと思ってたら結構やられてたのか・・・。
「怪我・・・してたから・・・」
「・・・ありがとう」
 俺が御礼を言うと、セリアは俺に初めて笑顔を見せてくれた。そして「どういたしまして」と恥ずかしがりながら呟いた。
「おい、いちゃついてないでメシにするぞ!」
「なぁレオン、もーちょっと空気読んでくれないか?」
 ・・・そー言えばレオンの怪我してるトコなんか見たこと無いな・・・俺も剣なら少し上達したと思うけどレオンには到底及ばない・・・。いったい何歳の事から剣を握っていたのだろう?※実は1年前から

「はぁーっ!食った食った!」
「ごちそうさまー」
「ごちそうさま」
 いつもどおりの食事が終る、後はお風呂に入って寝るだけだ。・・・このままこの生活がつづいて、俺はいつ帰れるのだろうか?本当に帰れるのか?少しずつ不安が心を支配する。
「慶一」
「は、はいっ!?」
「あんま悩まない方がいいぞ?あんまり心に不安を抱えてると明日の狩り・・・死ぬぞ?(笑)」
 (笑)じゃねぇー!死ぬぞ?の後に(笑)とか付けるか?フツー!ありえねぇ!
「わ、解かったよ・・・はぁ」
 ついため息が漏れてしまう、この人は元気付けてるのかからかってるのか・・・(明らかにからかってる)。
「・・・そーいえば明日」
 ズドォォォォォォン!話を切り出そうとして発した俺の言葉は、何かが大爆発したような音にかき消された。
「なっ、何だ!?今の音!」
「何かが爆発したみたいだな」
 ガタッ、レオンはイスから立ち上がると、何も持たずに家の玄関へと向かった。
「ど、どこ行くんだよ?」
「俺の勘は結構当たるんだけど、恐らく大型の魔物がこの街を襲ってる」
「な、何も持たないで行くのか!?」
 いくらレオンといえども、魔物相手に素手なんて・・・しかも大型だろ?ムリに決まってる!
「お前には見せたこと無いけど、俺にはとっておきの武器があるんでね」
 ガチャッ、レオンはそう言うと家の外へ出た。俺たちもレオンの後を追って玄関に向かう、途中で自分の剣を取り、担いでから外へ出た。
「おいおいおい・・・幾らなんでも多すぎだろ・・・」
 空を見上げると数百匹の大型の(大体人と同じ大きさ)虫が空を徘徊し、所々にボス的な物なのか2mを越える虫も混ざっている。地上には建物の影で解からないけど、今現在見かけた者からすれば大型を含む小型の魔物が徘徊し、建物を破壊しているようだ。
「くそっ、何でこんなに・・・!セリアお前は地上の大型のヤツを、慶一は小型のヤツを狙ってくれ!俺は空のヤツを殺る!」
「う、うん」
「ちょっ!セリアが大型!?そんなこと・・・できるのか?」
 俺はセリアを横目で見る、明らかに戦闘経験の無さそうな小さい子供にしか見えないんだけど・・・。
「よしっ、行ってくるかなっ!おめぇら!気をつけろよ!」
 キィン!レオンの手に突如赤く光る剣が握られ、背中からは天使の羽とは違うけど、光を放つ翼が生え、あっという間に夜空へと消えていってしまった。
「な、ななななな」
「レオンは・・・マナを凝固して結晶化させる能力を持ってるの、魔法の一種らしいケド・・・」
「マナ・・・?魔法?」
 レオンが魔法なんて使えるなんて・・・魔術とは違うのか?・・・それにしても随分派手だな・・・アレ。
「私たちも行かないと・・・」
「あ、ああ」
 俺の前を走るセリア、魔法・・・かセリアも使えるのだろうか?でも魔法と聞いてもあまり驚かないのはなぜだ・・・?異世界だからか?
「ギシャァァ!」
「!」
 建物の影から獣方の魔物(約2m)が飛び出し、セリアに襲い掛かった。
「セリアッ!」
 くそっ!走っても追いつけそうもない!
「やぁっ!」
 ズガッ!獣方の魔物はセリアの振り下ろした木刀(どっから出したんだ!?)を頭に喰らい、その場に倒れこんだ。つ、強ぇ〜!あんな巨大な魔物を一撃・・・。

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「つ、疲れてきた・・・」
 小物を中心に相手をして来た俺だが、さすがにキツくなってきた・・・。剣を持つ手が震える・・・。
「グギャゥ!」
「チッ!」
 ガシュッ!飛び掛ってきた獣方の魔物(中型犬程度)を切り裂くと、その場に座り込む。
「くそっ・・・」
 ポタポタと左腕から血が落ちる、セリアに巻いて貰った包帯はすっかり血を吸い、所々破けて役目をきっちり果たせていなかった。
「で、でも結構魔物も少なくなったみたいだな・・・空も随分スッキリしてきたし・・・後は・・・」
 地上に残ってる魔物だけ・・・か今まで倒してきた量から見ると細かいのは大分始末できたはず。
「セリア・・・大丈夫かな・・・?」
 疲れた体を何とか持ち上げ、街を探索する。あちこち破壊され、人は町から逃げ出したから、まるでゴーストタウンだ。
「・・・」
 ひでぇ・・・!そう言えばなぜ魔物たちは町を破壊するんだ?魔物たちに何の得もないはずなのに・・・どうして?と考えていると、とうとう足に力が入らなくなって壁にもたれかかった。
「グオォオォオォォォォオォオ!」
「きゃぁ!」
 ズドォォン!建物の向こう側から大きな音がすると共に、別の建物の残骸とセリアが俺のもたれている壁に叩きつけられた。
「なっ、ど、どうした!?セリア!」
「う、う・・・」
 息はしてる!でもかなり傷だらけだ!急いで手当てを・・・。
「グルルル」
 俺の視界の端に何か巨大な物が映る。視点をそっちに向けると、大型の狼人間(4m)。
「なっ・・・なんだこのバケモノは・・・!」
 強大な力を目の前にし、己の非力さを改めて知る。もはや右手に握っている剣など、蟻のアゴ同然だ。
「グアァァァァアァアァ!」
「くそっ!」
 鋭い爪付きの手が振り上げられる、避けるしか生きる手立ては無い!と判断し、すぐさま避ける体制をとる、がその途中で後にセリアが居る事に気付く、このまま避ければセリアは無事では済まされないだろう。
「・・・ッ!」
 ガァン!右手に妙な感覚が伝わる、おまけに違和感まで感じる、まるで何か重たい物を縛りつけているような・・・。
「た、盾!?」
 右腕には巨大な盾が取り付けられており、狼男の攻撃は完全にシャットアウトされていた。
「これが・・・魔法?」
「グゥルルルル」
 ギギ、ギギッ、徐々に狼男の爪に力が入る、だが盾には傷一つつかずびくともしなかった。
「はっ!」
 ドンッ!盾越しに狼男の手に体当たりすると、いとも簡単に腕を弾き飛ばすことが出来た。行ける、これは行けるかもしれない、でも・・・。
「攻撃方法が・・・」
「ガルルルァ!」
 ガァン!再び盾に爪が叩きつけられる、今度は右腕だったがさほど変わりはない。問題はこれからどうするか、だ。
「盾も出せたんだから剣も出せねぇかな?」
 ドンッ!ひとまず腕を弾き返し、盾に意識を集中させる。キィン!盾は徐々に姿を変え、約2秒後には青光りするキレイな剣へと姿を化した。
「よしっ!いくぞっ!」
 何時の間にか体の疲労も抜けており、体が軽い。
「はぁぁっ!」
 ザシュッ!鎖骨から反対側の脇腹まで剣で切り裂く、予想以上の切れ味の良さに少々驚きながらも、かすかな喜びを感じた。
「倒した・・・か?」
 シュゥゥゥゥ・・・狼男の傷は徐々に泡のようなものを吹き出し、傷はあっという間に復元された。
「なっ!」
「グガァァァァ!」
 盾ッ盾ッ!急いで剣を盾に変化させようとするが、時間が足りない、・・・?何だやけに空が明るい・・・太陽か?あれ!
「メテオドライヴ!」
 頭上から大きな火の玉のような物が落下し、狼男に激突する。大きな爆発音と共に狼男はバラバラに砕け、爆炎の中から一人の青年が姿を現した。
「・・・レオン!」
「よぉ慶一!無事か?」
 火の玉になって突撃って・・・いくら魔法でもやりすぎだろ・・・狼男粉微塵じゃん!
「セリア!おいっ!大丈夫か?」
 レオンはセリアに気付くと慌てて駆け寄り、肩をゆすった。
「う・・・レオン?」
 セリアはレオンの呼びかけに答えるかのように意識を取り戻し、目を開いた。
「ふぅ、とりあえず大丈夫みたいだな」
「そうだな・・・ぐっ!」
 ドツッ!突然後頭部に痛みが走り、意識が朦朧とする。目の前が真っ暗になり俺の意識は底で途切れた。

========================================

「先輩!起きてください!」
「うう・・・」
 ゆっくりと目を開けると、そこにはリーリエの顔が、・・・?こっちの世界に戻ってきたのか?
「先輩、心配したんですよ〜?3日間居なくなった後庭に転がってたんですから・・・」
「み、3日!?」
 ・・・?俺は3ヶ月むこうに居たんだけど、それより夢?夢だったのか?
「そ、そうだリーリエ凄い魔法見せてやろうか?」
「先輩、私達が使っているのは魔術、魔法なんて使えるわけないじゃないですか」
 くっ、そう言われると・・・でも魔術が使えるなら魔法も使えるんじゃないか?よしっまずは盾からだな!
「よしっ!はぁっ!」
 しーん・・・。あれ?剣ならどうだ?
「ふんっ!」
 しーん・・・。
「先輩夢だったんじゃ・・・」
「そ・・・そんなはずは・・・」
 カサッ、何気なくポケットに手を突っ込むと、一枚の紙が折りたたまれていた。紙を広げてみると見覚えのある名前の人物から俺宛に手紙が書いてあった、A4位の紙2枚にぎっしりかかれた手紙、この紙を見るだけで記憶が蘇るように湧き上がってくる。
「夢じゃ無かったんだな・・・ありがとうレオン、セリア・・・」
 俺は再び紙を折りたたむ、そして静かに机の中に大切な思い出をしまった。
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経過報告〜

ようやくテストも終わり、今日から記念絵作成を始めようと思います。
ああ、なんて平和なんだ・・・。

そして、記念絵以外もぼちぼち描いてみることにしたので、今回は記念絵の一部(アナスタシアさん:ラフ)と、版権キャラ(?)(伺かより、橘花さん)を載せてみました。
ちなみに、橘花さんの方は友達からのリクであります。

リクって良い経験になりますね〜!
普段描かない感じのキャラなので苦戦しましたが、良い練習にはなりました^^;

なので、時々リクを受けてみることに致しましたょ〜。
ただし、全部受けられるかはわからないし、時にはお断りさせていただくこともあるかもです。
あと、マンガやアニメのキャラクターはお請けいたしますが、オリジナルのキャラクターについては今のところお断りさせていただきたいと思います。

自作小説『クロイツツーク』より、アナスタシア。
え?
あ。
はい。すみません。構図とか、酷くパクリです。
違うのは服と中身と色くらいですか・・・・・・。
記念絵の欠片。1

続いて伺かより橘花。
リクで描いてみました。
が、どうも似てない・・・。表情が露わすぎるらしいです。
難しいなぁTT
初のリクエスト絵となりました!!


テーマ:自作+α - ジャンル:小説・文学

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ようやく・・・

ようやく、Kreuzzugの主要登場人物の立ち絵が全員分揃いましたよ (ほっ・・・

が、しかし、まだ色が無ければ、合成してないので、完成はまだまだ先になりそうです(涙)
このままじゃ1111Hitと被ってしまう!
でも。
テスト直前だし、作業が出来ません・・・。
あぁ、早く休みになれ〜〜〜。

今、ラフの立ち絵を公開しようかどうしようか考え中です。
要望あれば、載っけてみたいと思いますが・・・。
なければ、完成まで非公開にするかもです。
いい加減ですね・・・(笑)

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幕間六 ある少年 -Devil's born-

「ごっ・・・ごめ、んな・・・、アナ・・・」
 自らが首をカッ斬った少年、有沢は苦しそうに言った。
 途端、何か意味不明で、それでいて絶対的な何かがアナを動けないように凍り漬けにしてしまった。

 昔・・・、こんな奴がいた・・・・・・。

 そう、あれは自分の母親が亡くなった日。
 アナスタシアという少女が人間であった最後の日・・・。

 役所に母の死亡届を届けた帰り道だった。
 街のある男の子が彼女に声をかけた。
いつも、彼女がいじめられているのを遠目に、悲しそうに見ていて、けれど決していじめには参加しなかった少年だった。
彼が一人で、彼女に近付いてきたのだった。
「お母さん死んじゃって君も大変だね」
 生まれて初めて親以外の人に気遣ってもらえた瞬間だった。
 他人の優しさなんて知らなかったアナは彼に好意を抱いた。
 話を聞けば、彼も母親がいないらしい。
「いっしょに遊ぼうよ」
 そう言うと、彼はアナの手を取って歩き出した。少年はすごく優しくて、眩しかった。
「どこに行くの?」
「公園」
 母が死んで心は沈んでいたが、初めて友達というものができたことが嬉しくて、ドキドキしていた。
 が、そんなモノは甘い幻想だった・・・。
 今思えば、バカらしくて笑ってしまう。
 そんなに都合良く救われるわけなどないのだから。
 きっと、母を失って、代わりに縋る人が欲しかったのだ。

 彼はいじめっ子達に唆されてやっただけだった。
 公園に入った途端、どこから湧いて出たのか、数人の少年がアナを取り囲んだ。
「ご苦労だったな。もう良いぜ」
 彼女を取り囲んだ少年のうち、一番でかくて凶暴な男の子、いじめっ子のリーダーがそう言うと、彼女を公園に連れてきた少年はそそくさと立ち去った。
「さあ、ゲームの時間だ」
 いじめっ子達が思い思いにアナに殴りかかり、蹴り付けた。
 痛い。
 口の中が切れ、血が溢れた。
 痛い痛い。
 思い切り足を蹴られて、立っていられなくなった。
 痛い痛い痛い痛い。
 地を這って逃げようとする腹部に、鋭い蹴りが突き刺さった。
 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
 もはや服はぼろぼろに裂け、最低限しか身体を覆えてない。それでも彼らは止めてくれない。
 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
 身体が、心が、痛くて堪らない。堪えきれない。だってもう何も残っていないのだから。ああ、神様・・・。私を助けて・・・。もしダメなら・・・。私を殺して・・・・・・。

 と、突然暴力の嵐が収まった。
 でも、もう逃げる気力がない。
 それに、目の前にはいじめっ子リーダー。
 周りはぐるっといじめっ子に囲まれたまま。
 彼らは暴力を一時的に止めたが、別にこれで終わらせるつもりはないらしい・・・。
「やい、化け物!お前の母さん死んだんだってな?お前が喰っちまったんだろ?」
 罵りながら、彼はポケットからナイフを取り出した。
「化け物は死ぬべきだと思う人ー?」
 ハイ、ハーイと、周囲の少年達が口々に賛同するのが聞こえた。
「全会一致で死刑確定!ケダモノを地獄に送りまーす」
 そう言って、少年は抗うこともできないアナの首を切った。
「きゃぁっ!?」
 みるみる視界が紅くなる。地面がそれを吸っていく・・・。

 そして・・・。

 アナの中で何かが崩壊した。

 その後、自分が何をしたのかわからない。
 気が付けば周りは死体の山だった。皆、首がずたずたに裂けていた。

 視界の端、公園の隅っこに、あの少年が震えていた。
 自分の中で何かが増殖していく・・・。彼に近付くに連れてそれは暴増していく・・・。
 自分の首からは未だ血が出ていた。指に着いたのを嘗めてみると、しょっぱかった。
 でも、そのしょっぱさは意外にも美味しく感じた。
「よくも私を嵌めたわね」
 少年は震え上がり、掠れた声で言った。
「ごめんなさい」
 と・・・。
 しかし・・・・・・・。
「許さない」
 許せるはずがない。
 彼さえいなければ私は私の中の悪魔と出会わなくて済んだかもしれなかったのだ。

 そして彼女は少年を殺した。その喉を切り裂いて。
「ゴホッ・・・!」
 自分の周囲が肉塊だけとなった途端、急に息が苦しくなり、咳が出た。
 押さえた掌に、新しい朱色がべったりとこびり付いた。
 口許を拭うと、やはり血が付いた。どうやら運動しすぎてしまったようだ。
 喉か、肺か、何処かの血管が破けてしまったようだ。
「いっ・・・!いやあぁあぁぁぁーーーーーーーーっ!」
 突然、叫び声が聞こえた。たまたま誰かが通りかかったのだろうか?紅の公園を見た誰かは耳が痛くなるような悲鳴を上げ、走り去っていた。
 消すべきか?いや・・・、やめておこう。アレは今度にしよう・・・。

 その日から、自分の行動に歯止めがかけられなくなった。
 かける必要もなかったからか・・・?

 殺したいだけ殺した。今まで奪われてきた分を奪い返すために。

 気付いた時には街には死体しか無かった。
 
 それでも・・・、

 未だ足りない・・・・・・。

 こうして、ロシアの吸血魔女が誕生した・・・。


 そして今、一瞬、有沢の顔があの日の少年と重なった。
「ごめん・・・」
 似通った響き・・・。
 しかし、今は昔と全く違った・・・。
 彼女が切り裂いた少年は血みどろになりながらも、なぜか彼女に謝っていた。
「君を救えなくてごめん」
 と・・・・・・。
 もはや笑えなかった。
 急に、有沢という目の前のただの少年が怖くなった。
 何か自分を根本から変えてしまいそうな気がして。・・・
 そして逃げ出した。
 しかし、血を流して倒れている彼を自分の住処に留めて逃げるっていうのも変だ。自分で作った自分の居場所が無くなってしまうではないか。
「ぅ・・・」
 仕方なく、有沢を家の外へ引きずり出す。病弱であまり筋力のない彼女にとって、有沢はとても重かった。
「はぁ、はぁ・・・」
 だいぶ運んだ。これで大丈夫。じきに死んで誰かが迎えに来るか、あるいは自ら意識が戻って去っていってくれる。教会へは戻ってこないはずだ。
「せいぜい幸運を」
 そう言って懐から常緑樹を一本取り出し、有沢の頭の上の地面に突き立てた。何か、面白いことが起きそうだったから・・・。
 教会へ引き返す途中、不意に彼の言葉が脳裏に蘇った。
「救い・・・」
 思えば、自分に救いの手を差し延べようとしてくれた人間なんて、今までに誰もいなかった。
 時折見たそれは偽善という名の悪魔だった。
 そう、誰も・・・。救おうと言ってもらったことすらない。


「救い、救い、救い・・・」

 気が付けば、無意識のうちに『救い』という単語を繰り返し呟いていた。
 何となく奇妙な、しかしそれでいて決して嫌ではないものを心に与えてくれる響き・・。
「救い・・・?」
 そういえば、
「救いって・・・何?」

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銀姫翠の嘆き

御陰様で遂に1000Hit!
4桁達成ですょ!?
これで私も物書きの仲間入り・・・かな??

そして、嘆き・・・。

ついに念願の1000Hitになったというのに、未だ記念が完成しておりません・・・><
うわぁぁぁっ!
泣けるぜぃ!
嬉しいのに悔しい!
1000Hitだからっていつもより派手なもの作ろうとしたのが間違いだったのか・・・!?

というわけで、
1000Hitはもう少し延長です。
引き続き、クロイツツーク、そして銀姫翠の・・・シリーズをお楽しみ下さい。(エッ!

作らなきゃ〜TT

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

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